『BEASTARS』(ビースターズ)は週刊少年チャンピオン(秋田書店)に連載されている板垣巴留さんの作品。
BEASTARSの舞台は、あらゆる獣が共に暮らす世界。肉食獣と草食獣が一緒に過ごすチェリートン学園で、この世界の禁忌とも言える事件が起きる。
不器用な青年・ハイイロオオカミのレゴシも他の生徒と同様に、最初は事件を悼む1匹でしかなかった。目を背けてきた自分の獣性に出会ったとき、彼は変化を余儀なくされる。
【BEASTARS1巻】ネタバレあらすじ
BEASTARSは全寮制の学校「チェリートン学園」を舞台にした漫画である。
キャラクターは人ではなく登場人物は擬人化された動物だ。
肉食獣と草食獣が動物の性質をそのままもったまま生活している。肉食獣は食事でも肉を食べるようなことはないのですが草食動物たちは本能的に恐れを感じています。
BEASTARS1巻では演劇がテーマ。
主人公のハイイロオオカミのレゴシは心優しい青年。その見た目と肉食獣であることから距離を置かれがち。口べたでコミュニケーションをとるのも苦手。多くの生徒から誤解を受けている。
ある日演劇部の一員であるアルパカのテムが殺されてる。犯人は肉食獣と思われ学園全体の雰囲気が悪くなった。演劇部の部長であるアカシカのルイは夜に練習をするため、レゴシに見張りを頼みます。
気が進まないながらも見張りをしていたレゴシ。そこに草食動物の気配を感じる。肉食動物の本能に逆らえなくなったレゴシはやってきたウサギのハルに飛びかかってしまいまう。何とか衝動を抑えハルを逃がします。
ルイに何か異常がなかったか尋ねられたレゴシですがハルのことを隠し「何もなかった」と答えてしまいます。
後日、レゴシが演劇で使う花を園芸部にもらいにいくと、そこにハルがいたのだった。
(中略)
【BEASTARS1巻】感想
テーマは擬人化された動物たちの中での本能や闘争心とか。
設定が細かく用意されている。それぞれの動物の習性が上手く生活に表現されておりよかった。肉食獣と草食獣が食堂でどんなものを食べているかも事細かに描かれてる。主人公であるレゴシはオオカミの中でも少し控えめな性格。でも本能に目覚めてしまうととんでもなく凶暴になってしまう。
一見すると問題なく生活できているように思える肉食獣と草食獣。理性で本能を抑えている部分が多いがふとした瞬間にそれが垣間見えてしまいます。それがお互いに分かり気まずい雰囲気になってしまうのが何ともリアルだった。
○○科といった区分で寮の部屋割りがされたり動物たちが自分たちが草食か肉食か自覚していている。動物や大型動物が入り混じるなど独特な世界観もいい。 演劇部の主将的立場のアカシカのルイ。その立ち居振る舞いはなかなかにかっこいい。レゴシとルイの性格がなんだか動物界では真逆なので面白い。