【戴天魔竜】『堕天作戦』ネタバレ感想|アンダーの旅路

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遙か未来、人類と魔族の戦争が繰り返される世界で、さまざまな人物と出会いながら流浪を続ける不死者アンダーの旅路を描いたダークファンタジー漫画『堕天作戦』。

堕天作戦(だてんさくせん)の主人公アンダーは公式記録における15号目の「不死者」。血の一滴灰の一粒から蘇る再生能力を持つことから、長きに渡って人間軍の特攻要員として利用され、魔人国オーパスの捕虜となった後は拷問と実験を繰り返し受けていた。

堕天作戦あらすじ

遠い未来、300年にも渡る人類と魔人の抗争の中で、ある人間の男が魔軍の捕虜となる。所謂「不死者」であったその男アンダーは、2年間ありとあらゆる拷問・処刑を試みられたが、そのたびに驚異的な再生能力で復活を果たしていた。

アンダーは戦争の道具として利用され続けるうちに人間らしい感情を失っていたが、魔人の研究者レコベルの言葉をきっかけに生きる意志を取り戻し、自身の不死性の謎と天上に浮かぶ「星」の謎を解明するために各地を放浪するようになった。魔人国家「ダルガパル」に所属するギンカ隊の女兵士たち、樹海で世界の謎を研究する不死者のゾフィア、人魔混合の新興勢力「戴天党」で不死者を探すシバなどとの邂逅の中で、アンダーは徐々に人間らしさを取り戻しながら「星」にまつわる世界の秘密に迫っていく。

そのころ、戴天党に雇われた傭兵ルビーの無差別爆撃によって、戴天党はダルガパルと人間陣営「クメル軍閥」と敵対することになった。また、爆撃直後に誕生した魔竜騎兵の処遇を巡り、ダルガパルと魔人国家「ハイデラバード」は緊張状態に陥る。ハイデラバードが人間陣営を離脱した「メイミョー技研団」と同盟を結んだことにより、300年来の人魔2大陣営の対立構造は崩れた。さまざまな政治的思惑が絡み合った結果、ダルガパルとハイデラバードの全面衝突を前に、ダルガパル軍と戴天党、戴天党とハイデラバード‐メイミョー連合軍との戦いが勃発する。

堕天作戦|1巻ネタバレ感想

魔人と旧人類の永きに渡る戦火の中、魔軍の捕虜として捉えられた男がいた。その男の名はアンダー。歴史上15人しか確認されていない不死者だった。ありとあらゆる拷問、処刑を受けるも数日後には再生するアンダーに業を煮やした業火卿ピロは、戯れに彼を気球で空の彼方に飛ばす処刑を思いつく。

星の謎と、戦争の二軸で進んでいく単行本・堕天作戦第1巻。魔人と人類の争い。第1話では、捕虜として魔人に捕らえられた人間アンダーは不死者だった。魔人の女レコベルとの出会いが彼の運命を変えた。アンダーには痛覚が猛々しく走る。

堕天作戦|2巻ネタバレ感想

“不死者”を追う戴天党幹部であり次元魔法の使い手、シバ。辺境の地に隠れ住む新たな女不死者、ゾフィア。星の秘密を求め旅する中で、ゾフィアに出会うアンダー。そして明かされる、先史時代より始まる因果『堕天作戦』。

先史科学文明が境地を超え、人類を凌ぐ知性が現れた。『超人機械』の世界は既に彼の手の中にあった。不満をもつ人々は霊長の座を取り戻そうと挑んだが、敵わなかった作戦のひとつが堕天作戦だったのだ。人間として生きる素晴らしさを知ってもらおうという計画。

堕ちた縛天の謎と超人を逸した機会を知る単行本・堕天作戦第2巻

傭兵として派手に戦場を荒らす竜騎手・ルビーの過去も明かされるが世を憎む理由は混とんとしている。その中での絶対的な正義であるパワーを手にしたルビー。

堕天作戦|3巻ネタバレ感想

不死者をめぐり、すべてが動き出した。戦争では常に不条理と非合理が起こりうる。死なぬと思われていた者が死に、死んだと思われていた者が生き。そこには正義も悪もなく、誰もが等しく悲劇に涙し奇跡を願う。己の存在する意味を探す不死者アンダーもまた、慈悲のない戦場に巻き込まれていく。彼の物語は今や彼だけのものでなく。そしてこの不死譚は正義の物語ではない。

誰が生き誰が死ぬのか。そしてアンダーが行く先に待ち受けるものは単行本・堕天作戦第3巻。シバの不死者への複雑な想いと魔軍陣営・メイミョー・戴天党それぞれの思惑。天の星に関する種を明かした。再登場した死んだはずと思ったレコベル。

堕天作戦|4巻ネタバレ感想

限られた命を持つ者は愛憎に妄執する。星の秘密を求め再び樹海に向かうアンダー、アンダーに復讐を誓う炎術士・ピロ。そして、アンダーに想いを寄せる念術士・モーラ。限られた命を持つ者たちは、望む望まざるに拘わらず、自らの信念を貫くため、“不死者”を巡り戦場で命を削る。

命の本分はどこにあるのかを知ることはできない単行本・堕天作戦第4巻。カラビンカの戦術と不死者を作った超人機械の本当の意図。戦いに竜が投入されるが、その姿を見てボルカは驚愕する。不死者は人だけではないと思ってしまう巻だった。もしかすると竜もあるかもしれない。

堕天作戦|5巻ネタバレ感想

因果応報。全ては自分に還った。不死者・アンダーを想い、戦場を駆ける念術士・モーラ。そんなことを露知らぬアンダーは、戴天党総裁・コサイタスに会うため、戦火に潜り込む。

決して糾わぬ2人の想い。流れ着く先は果たして天国なのか。いろんなキャラクターが脱落していく中に現れたのは待ってましたと言わんばかりコサイタス。いろんな階層と回走想がある中、アンダーは陽気な感じ。アンダーの視野は荒野を駆け上る。

堕天作戦キャラクター

アンダー

本作の主人公。公式記録における15号目の「不死者」。血の一滴灰の一粒から蘇る再生能力を持つことから、長きに渡って人間軍の特攻要員として利用され、魔人国オーパスの捕虜となった後は拷問と実験を繰り返し受けていた。解放後は特定の勢力に所属することなく、各地を転々としながら「星」や不死者の謎を追求する。

レコベル

ピロの秘書官で、博物学専攻の研究者。幼体成熟の魔人。療術と念波を操る。知識欲旺盛で、研究のために金銭的に融通が利く軍属となった。アンダーを被験体とし不死者の研究を行っていたが、上官であるピロの怒りを買い、アンダーと共に気球に乗せられる。

好物はエビ。

フランシスコ・バルトロム・ピロ

旅団の司令官。魔人。三等将官。「業火卿」「炎猛将」と称される魔軍屈指の炎術士。野心家であるとも評される。人間を「旧人」と呼び蔑む差別主義者。オーパスを魔軍枢機国の地位にまで押し上げ、史上最年少で旅団を任されるなど確かな実力と実績を有するが、気に食わない者は容赦なく処刑する残忍な性格の外道であり、横暴に耐えきれなくなった兵士たちにたびたび造反されている。

シバ

総裁補佐官。アフロヘアーにサングラスを掛けた男性。コードネームは『ダークスター』。

次元魔法の虚術を始めとした魔法技能と、並外れて強靭な肉体を兼ね備えるが、その素性は機密となっている。コサイタスの悲願達成のため、不死者を捜索している。

ナサニエル・ギョーマン

党の参謀で古参幹部。魔人。戴天党三強の魔法使いで、「三種の絶技」を操る。コードネームは『トライスター』。党の次代を担うシバやナイトワットたちに期待をかける一方で、ケレスを不穏分子と見なして警戒している。

ルビー

魔竜カトラスと共に戦う傭兵。人間。魔竜騎兵の中でも強力だが、相応に好戦的で情勢に頓着しないため人間軍・魔軍双方を追われ、戴天党のお抱え傭兵となっている。

ゾフィア

不死者。外界との接触を断ち、イスパノ近くの樹海で療養と研究に没頭してきた。

混迷を極める作中世界の成り立ちに迫っている。

終わりに

外見上は人間と変わらないが、底無しの再生能力を有する存在である不死者は「再生誘導体」と呼ばれる植物の蔦に似たものを生やし、血の一滴、灰の一粒からでも完全に甦ることができる。怪我や老いで死ぬことはないが、石で固めて埋められた結果、60年経過後に消滅が確認された事例があった。

魔法とは主に魔人が備えている、肉体の周囲に異次元からエネルギーを引き出す能力だ。作中で明言された魔法は「炎術」「電術」「渦術」「爆術」「勁術」「療術」「念術」「虚術」「廃術」「華術」。なおこれらはいくつかの細かい能力を組み合わせた呼称であり、同じ名称でも異なる原理で働いたり、「熱耐性」などといった断片的な能力が活用される場面がある。また、それぞれ「禁忌術」という奥の手があり、予め定めた動作と呪文を鍵として発動し、寿命を削る代償が伴う。

人間の総人口は約1億。かつては高度な科学文明を築いていたが、人知を超えた存在たる「超人機械」を生み出し、万物の霊長から転落した。支配下にあった魔人の蜂起に対して世界連合軍を結成したものの、魔人側が腐鉄菌を散布したことによって科学文明は崩壊、超人機械も行方をくらまして今に至る。

魔竜騎兵は竜の寵愛を受ける者。選ばれる確率は数千万分の一とされ、世界に20人もいない。大型兵器の失われた作中世界において、魔竜騎兵の操る竜は時に「戦場の帝王」と呼ばれるほどの圧倒的な力を誇る。希少な航空戦力として政治的に高い価値を持つ戦略兵器でもあり、その存在は国家間のパワーバランスにも影響する。

高度35,786,000mの静止軌道上に座する「星型の星」。五芒星の形をとる。地上からも昼夜問わずその輝きが視認できアンダーは第1話で目視した。自分の小説の設定を考えているときにマンガだと頭の中に入ってくるのでいいなと感じてしまった。メカトロニックス的な細かい武器だが応用の出来る装備をどう言葉で表現するのか難しいなと思ってしまう。

設定の方が多くなってしまうのが難点。その際に、堕天作戦やほかの漫画を原本として読むのだがイラストで描いた方が伝わりやすいと思ってしまう。だが、面倒なので文章でちょっと表現していきたい。

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