【呪術廻戦7巻】ネタバレあらすじ感想|特級呪物“受胎九相図”

暮らしのモノ

受胎九相図という特級呪物と一戦を交える。

花御が乱入して、派手な戦闘を繰り広げているあいだに、真人は高専が所有している特級呪物“両面宿儺”6本に加えて、同じく特級呪物“受胎九相図”1番~3番というバケモノを手に入れていた。この京都姉妹交流会がどうなるのか。

東堂は「人死にが出たのならば尚更俺たちに求められるは強くなることだ。後天的強さとは“結果”の積み重ね。敗北を噛みしめ勝利を味わう。そうやって俺たちは成長する……」と続行を希望する。

【呪術廻戦7巻ネタバレ】

第53話『完遂』

サイドテール呪詛師が「結局俺なんもしてないよ、怒られちゃうかなぁ」「それに比べて君は働きすぎ」と言うとボロボロになった花御が現れる。花御が倒れたのでサイドテール呪詛師が「かわいそっ、楽にしてあげようか」

「お疲れ。人間のくせに勝手すんなよ、殺すぞ」と真人が現れる。

サイドテール呪詛師が「で、ブツは?」と言うと、真人は「バッチリさ」と言い、高専から奪った宿儺の指6本と特級呪物呪胎九相図1〜3番を見せる。

夏油は「高専にある寺社仏閣そのほとんどがハリボテで天元の結界術によって日々配置を替えるんだ。その中の1000を超える扉の内1つが指を含む危険度の高い呪物を保管する蔵へと通じている。その日どの扉が蔵へ通じているかは天元しか知らないから邪魔は入らないと思うよ」と伝える。

「天元とは何者だ?」と聞かれると「不死の術式を持った呪術師さ」と返す。

漏瑚に「不死!?。五条悟とどちらが強い」と聞かれると、夏油は「不死であっても不老ではないんだ。ただの木か何かだと思ってくれていい。天元は結界の運用以外基本現に干渉しない。本当に気にしなくていいよ」と返す。

「以前高専に回収させた指、回収前アレに真人の呪力で作った札を貼っておいた。一層の封印の内側だからまず剥がされない。真人なら簡単に辿れる」と夏油が言う。

真人に「門番的なのは?」と聞かれると、夏油は「扉から蔵までの間に天元の側近が2人、雑魚だよ。それよりも真人には帳が降りる前に高専で待機している術師をできるだけ静かに間引いてほしい、花御の負担を減らしたい」と返す。

花御が「何故、五条悟を帳の内側に閉じ込めないのですか?」と聞く。

夏油は「本命の真人に意識のベクトルを向けさせたくない。ある程度全力を出してもらわないと帳のテストにもならないしね、学生を閉じ込めるのが手っ取り早い」と返す。花御が「宿儺の器以外は殺していいのですね?」と聞くと、夏油は「いいけど、あまりオススメはしない。宿儺の動きがさ、少し私のイメージとズレる。これは推測でしかないんだけど恐らく学生の中に宿儺にとっての地雷がいる」と返す。

夏油は「それを踏めば最悪今回の行動全てが台無しになる」と言うと、漏瑚が「先に虎杖だけ攫ってしまえばいいだろう、どの道使う駒田」と言う。夏油は「いや虎杖、宿儺自身もまた爆弾だ。私達にとっても高専にとってもね。刺激するタイミングはより混乱が求められる時にしたい。10/31渋谷、五条悟の封印のために利用できるものは温存する」

「それから何人か呪詛師も同行するけど組屋鞣造、コイツは捨て置いていい。最後まで作戦行動のとれる人間じゃない、今後邪魔になる」と返す。夏油は「嘱託式の帳のテスト結果は別の人間が見るからそいつとは仲良くね」と言う。

真人が花御を抱えて帰ろうとすると、花御は「真人、殺意にブレーキをかけるのはストレスがたまりますね」と言い、真人は「花御も呪いらしくなってきたね」と返す。

唐突のプレイボール。伊地知から「2級術師3名、準1級術師1名、補助監督5名、忌庫番2名、高専に待機していた術師で五条さんや夜蛾学長と別行動だった方達ですね。家入さんからの報告待ちですが以前七海さんが遭遇した呪霊の仕業でほぼ間違いないかと」と人的被害が報告される。

庵が「この件って学生や他の術師と共有した方がいいですかね」と聞く。

夜蛾は「上で留めておいてもらった方がいいだろう。呪詛師界隈に特級呪物流出の確信を与えたくない。捕えた呪詛師は何か吐いたか?」と返す。伊地知は「口が固いわけではないですがまともじゃない要領を得ない発言が多いです。

ただ件の襲撃に関して自分は取り引きの上命令されてやったに過ぎないとのことで」と返し「ハンガーラックを作りたかったんだ、それをあの坊主名前は知らねぇ。男か女かも分かんねぇ、白髪オカッパのガキだ」と言っていたことを報告する。

その白髪のオカッパは真人らの元にいた。

冥冥が「性別不詳のオカッパ坊主のガキんちょ、心当たりは?」と聞くと、五条が「なーし、適当こいてるだけじゃない?。自白に強い術師いないの?」と聞く。

庵は「そもそもなんで呪霊や部外者が天元様の結界抜けられたのよ」

五条は「それは生徒達が相手にした特級呪霊のせいだと思う。特殊な気配を持ってる呪霊は呪霊でも限りなく精霊に近いんじゃないかな。葵の話だと植物に潜り込めたらしいし天元様の結界も植物には機能しないでしょ。天元様の結界って守るより隠すに全振りしてるから。懐に入られるとちょっと弱いよね」、

庵が「とりあえず今は学生の無事を喜びましょう」と返す。

夜蛾が「だが交流会は言わずもがな中止ですね」。五条は「ちょっと、それは僕達が決めることじゃないでしょ」と返す。

虎杖と釘崎は伏黒の元に来ていた。

虎杖が「伏黒の怪我が大したことなくて良かったな」と言う。

伏黒が「あの時呪力カラカラだったのが逆に良かったみたいだ。根を取り除いた時点で家入さんの治せる程度だった」と返す。伏黒は虎杖に「オマエ、強くなったんだな。あの時、俺達それぞれの真実が正しいと言ったな。その通りだと思う。逆に言えば俺達は2人共間違ってる」と言う。

釘崎が「答えがない問題もあんでしょ。考えすぎ、ハゲるわよ」

伏黒は「そうだ、答えなんかない。あとは自分が納得できるかどうかだ。我を通さずに納得なんてできねぇだろ。弱い呪術師は我を通せない。俺も強くなる、すぐに追い越すぞ」

釘崎が「私抜きで話進めてんじゃねーよ」と言うと、そこには東堂の姿もあった。虎杖は瞬時に逃げていく。

虎杖が「感謝はしてる、でも勘弁してくれ。あの時俺は正気じゃなかった」と言うと、東堂は「何を言っている。虎杖は中学の時からあんな感じだ」と言い、虎杖は「俺はオマエと同中じゃねぇ」と返す。

気づけば虎杖たちはなぜか野球をやっていた。

第54話『呪術甲子園』

五条は「っつーわけでさ、色々あったし人も死んでるけどどうする?続ける?交流会」と生徒たちに聞く。

東堂が「当然続けるに決まっているだろう」と返す。

五条が「その心は?」と聞くと、東堂は「1つ、故人を偲ぶのは当人と縁のある者達の特権だ、俺達が立ち入る問題ではない。2つ、人死にが出たのならば尚更俺達に求められるのは強くなることだ。後天的強さとは結果の積み重ね」

「敗北を噛みしめ勝利を味わう。そうやって俺達は成長する。結果は結果として在ることが一番重要なんだ。3つ、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」と返していく。

他の者も賛成していくが、禪院真希が「個人戦の組み合わせはくじ引きか?」と聞くと、五条は「え、今年は個人戦やんないよ」と返す。「僕ルーティンって嫌いなんだよね。毎年この箱に勝負方法入れて当日開けんの」と言い虎杖に渡し、虎杖が「野球」と書かれた紙を引く。

交流会終了。2番セカンドの三輪が打ち上げると西宮はフライにも関わらず走ってしまっていた。

3番サードの加茂が打席に入ると、キャッチャーの虎杖に「特級を退けたらしいな」と言い、虎杖が「え、うんいや。東堂と五条先生のおかげっスよ」と返す。加茂が「虎杖、オマエは何故呪術師をやっている」と聞くと、虎杖は「キッカケは成り行きっス。寂しがりなんでね、いっぱい人を助けて俺が死ぬ時大勢に看取ってほしいんスよ」と返す。

それを聞き、加茂は昔のことを思い出していた。「母様がいないなら呪術師なんてならない」と加茂が言うと、母親は「憲紀には才能がある。沢山の人を助けられるの。助けた数だけあなたは人に認められる。そうしたら今度は色んな人があなたを助けてくれる。独りなのは今だけだよ。いつか立派な呪術師になって母さんを迎えにきてね」と言われたことを思い出していた。

加茂は「それは」「良い」「理由だ」と言いながら3球見逃しアウトとなる。一回裏、打席は1番サード釘崎。ピッチャーはメカ丸だったが、明らかにピッチングマシーンだった。

禪院真依は「何言ってるの?。スペアよ、スペアメカ丸。そっちのパンダが一昨日壊したんだから当然でしょ?。ピッ、チングマシーン?。よく分からないわ。あなた機械詳しいのね、もしかしてオタク?」と返す。ヤケになった釘崎は出塁し、2番外野手の伏黒は送りバントをし、3番ファーストのパンダが強打。そして、4番ピッチャーの禪院真希がホームラン級の当たりを放つ。

箒に乗る西宮に捕球される。「うわあぁあ、せっこ」と東京校は騒ぐが、人数不足につき外野手1名のみ呪術使用可というルールだった。

二回表、打席に立つのは4番キャッチャー東堂。東堂は虎杖との一騎討ちを望んでおり、「約束してくれ虎杖。この打席俺がホームランを打ったら次回オマエがピッ」と言うが、思い切り顔面にボールをぶつけられる。

虎杖が「とっ、東堂」「しっかりしろ」と言うが、他の者たちは密かに喜んでいた。

夜蛾は楽巌寺に「まだ虎杖が嫌いですか」と聞く。

楽巌寺は「好き嫌いの問題ではない。呪術規定に基づけば虎杖は存在すら許されん。彼奴が生きているのは五条の我儘。個のために集団の規則を歪めてはならんのだ。何より虎杖が生きていることでその他大勢が死ぬかもしれん」と返す。

夜蛾は「だが彼のおかげで救われた命も確かにある。現に今回東堂と協力し特級を退けた。学生に限った話ではありませんが彼らはこれから多くの後悔を積み重ねる。ああすれば良かった、こうして欲しかった、ああ言えば良かった、こう言って欲しかった」

「虎杖についての判断が正しいかどうか正直私にも分かりません。ただ今は見守りませんか。大人の後悔はその後で良い」と伝える。

5番セカンドの狗巻が出塁し、虎杖が西宮でも捕れないほどの特大ホームランを放つ。そして、姉妹校交流会2日目の野球戦が2ー0で東京校が勝利で幕を閉じた。

第55話『起首雷同』

「オートロックのドアが開きっぱなしだ」とキレる男の背後に呪霊が姿を現す。

6月盛岡で金田太一が、8月横浜で島田治が、9月名古屋大和広が同じ状況で立て続けに死んでいた。

自宅マンションのエントランスで呪霊による刺殺、しかも全員死ぬ数週間前から同じ苦情を管理会社にチクっていた。日付も場所もバラバラだったため、伏黒は「同じ呪霊にやられたんですか?」と確認する。

「自動ドアって呪霊のせい?。呪霊ってセンサーとか引っかかんの?」と虎杖が聞くと、新田が「センサーじゃなくてドアオペレーターの方が呪霊の影響でバカになったみたいっス」と返す。新田が「で、同じ呪霊の仕業かって話っスけど残穢だけだとちょっと断定はできなかったっス。そんで3人の共通点を調べたっス。3人共同じ中学に2年間同籍してたっス」

釘崎が「っていうと昔3人が同じ呪いを受けて時が経ってそれが発動したって感じ?」と返す。そして、新田が「で、今からその中学と3人の被害者の共通の知人に話を聞くので3人にも術師視点で色々と探って欲しいっス」と伝える。

虎杖らが共通の知人の家に来ると葬式が行われていた。

新田は「参ったっス、他の3人と同じ死に方っス。実家暮らしなんでオートロックじゃないんスけど玄関の前で殺されてるっス。以前から一人で帰宅した際「鍵が開いているのにドアが開かない」と他の家族に行ってたみたいっス」と言い、今度はさいたま市立浦見東中学校に向かう。

釘崎が学校の生徒に近づくと「おっ、お疲れ様です」と挨拶される。「卒業ぶりですね、伏黒さん」と伏黒に挨拶をしていた。この学校は伏黒がいた中学校だった。

釘崎が生徒に「伏黒に何された」と聞くと、生徒は「俺らっていかその辺の不良、半グレその他諸々伏黒さんにボコられてますから」と返す。

学校の用務員が「コラ、何だ君達は」と近づいてくるが、新田が入校許可証を見せていく。用務員も伏黒に気づき、後を伏黒に任せていく。用務員の武田は「金田・島田・大和、それに森下か、亡くなったことにも驚きだが彼らが卒業してもう20年近く経つのか」「昨日のように覚えているよ、伏黒君程ではないが問題児だったからね、何が聞きたい?」と聞く。

伏黒は「変な噂、黒い噂、悪い大人との付き合い、あとバチ当たりな話とかあれば」と返す。

武田が「黒い噂、問題児とは言え並の中学生の域は出んよ。だが待てバチ当たり」と口にすると、生徒が「アレじゃないですか?。八十八橋のバンジー」と口を挟む。虎杖が「八十八橋って?」と聞くと、伏黒が「自殺の名所、この辺で有名な心霊スポットだ」と返す。

武田が「おおっ、そうだ。八十八橋で深夜バンジージャンプをするのが不良少年の間で流行ったんだ、所謂度胸試しだね。ある日4人が無断欠席をしてね、そう珍しいことではなかったんだが家に連絡してみると前日から帰ってないと言うじゃないか。結構な騒ぎになったがすぐに橋の下で倒れているのが見つかってね。大説教になったが本人達は何も覚えていないの一点張りだったよ」と言う。

新田が「当たりっスかね」と言うと、伏黒は「八十八橋なら俺も行ったことあります。心霊スポットとかは学校とかと同じで呪いが溜まりやすい。だから高専関係者が定期的に巡回するんだ。そん時は何ともなかったですね。有名っちゃ有名ですけど普通に使われてる橋ですし」と返す。

武田が伏黒に「津美紀君は元気か?」と聞くと、伏黒は「はい」と返す。津美紀は伏黒の姉だった。

九相図が受肉。真人が「こういう呪物ってさぁ、なんで壊さないの」と夏油に聞くと、「壊せないんだよ、特級ともなるとね。生命を止め他に害を為さないという縛りで存在を保障するんだ」と返す。

真人が「宿儺の指は有害じゃんか」と言うと、夏油は「アレは特別。呪物と成ってその上20に分割しても尚時を経て呪いを寄せる化物だよ。それ故に器を選ぶ」と返す。真人は「フーン、じゃあ九相図は誰でもいいわけだ」と言う。

真人は「大丈夫かなぁ、この状況で俺が見えてないとかマジで才能ないよ」と言いながら九相図を食べさせていく。

虎杖達は鯉ノ口峡谷八十八橋に到着。真人は受肉した九相図に「やぁ、起き抜けに申し訳ないんだけどさ、ちょっとお遣い行ってきてくんない?」と言う。

第56話『起首雷同―弐―』

八十八橋で張り込む虎杖らだったが、呪霊の気配はまったく見えなかった。

伏黒が「残穢も気配もまるで感じられませんでした」と言うと、新田は「っスか。となるとハズレ、ふりだしっスかね」と返す。虎杖が「でも時間かけるのはマズくねぇ?。有名な心霊スポットなんだろ?。呪われてる人はまだまだいるかも。しかも今ん所致死率100%、これ以上人死には勘弁だろ」と言う。

新田が「流行ってたのはバンジーっスよね。『飛び降りる』って行為が鍵なんじゃないっスか?」と言うと、伏黒が「それはもう虎杖で試しました」と返す。

そこに伏黒の後輩が現れる。

その姉の伏黒の同級生が「森下さんって近所でお葬式やってて、その人と八十八橋のこと調べてるってこの子に聞いたから何か関係あるのかなって」と話し始める。

伏黒が「関係って?」と聞くと、「私行ってるの、中2の時夜の八十八橋に」と言う。

新田が「最近何かお家で変な事ないっスか?。家族の中で自分だけが感じる違和感とか」と聞き「私の家、地方のアンテナショップやってるんですけど私が帰るときだけお店の自動ドアが開きっぱなしなんです。お父さんもお母さんもたまたまだって言うんですけど絶対何かいるんです」と答える。

新田が「自動ドアの話はいつ頃からっスか?」と聞くと「丁度1週間前から1日置き位」と答えると、伏黒は「被害者4人共異常発覚から亡くなるまで最低でも2週間は空いてる」と考える。釘崎が「当時八十八橋に1人で行ったわけじゃないわよね?。誰と行ったか覚えてる?」と聞くと、「あの、やっぱり何か関係が」と怖がったので、新田が「自動ドアとはね、でも森下さんが亡くなったのには関係ないっスよ。私の大学の課題を伏黒君達に手伝ってもらってるんす。『心霊スポットにおける電磁波と電化製品への影響』ゲロダルいっス」

「でも色んな人の話聞きたいから一緒に行った人教えてほしいっス」とフォローしながら。嘘つくからには助けないと」と考えていた。伏黒の同級生だった女の子は安心し「肝試しに行ったのは部活の先輩2人そうだ伏黒君、あの時津美紀さんも一緒にいたよ」と伝えていく。

九相図の受肉体が乱入。伏黒は「そうか、じゃあ津美紀にも聞いてみるわ」と平然と応答するフリをするが、焦りを隠せていなかった。

伏黒は「大丈夫だ、悪ィ少し外す」と伊地知に連絡し津美紀に護衛をつけてもらう。今手の空いているのは2級術師だけだった。

伊地知は「被呪者の数がこちらの想定よりずっと多いとなると呪いの等級も見直さねばなりません。恐らく虎杖君の成長を加味した上で割り振られた任務。そこから更に危険度が上がるとなると2級術師の手には余るかと。皆さんも同様です、個人的には撤退をすすめます」と伝える。

伏黒は「どうする、俺だけでも今すぐ戻るか?。いやもう3人でも危険な任務だ、2人だけには任せられない。来週には五条先生も帰ってくる。その時改めて、違ぇだろ、問題は時間制限だ」と考えていた。

「呪霊が襲ってくるタイプじゃなくマーキングした人間の内側から術式が発動するタイプなら側で守り続けても意味がない。今すぐ祓うしかない」と考える。

「なんで伊地知さんと話してんの?」と釘崎に聞かれると、伏黒は「問題ない、それより任務の危険度が吊り上がった。この件は他の術師に引き継がれる、オマエらはもう帰れ」と言う。虎杖が「オマエらって伏黒は?」と聞くと「俺は武田さんに挨拶して帰る、ほら行け」と車に乗せていく・

伏黒は新田が「藤沼さんは八十八橋の上には行ってないっス。肝試しは橋の下で行われたっス。多分上から降りちゃ駄目なんスよ。呪霊が結界内にいるなら手順は大事っす。夜に下から、それからもう一つ」と言っていたことを思い出す。

「術式を付与した領域を延々と展開し続けるのは不可能だ。となるとこの結界は少年院の時のような未完成の領域だ。今回は逆に助かった、帳の必要がない」と考えながら橋の下を歩いていた。

背後には虎杖と釘崎がいた。

虎杖は「別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ。せめて頼れよ、友達だろ」と言う。それを聞いた伏黒は、「津美紀は寝たきりだ。この八十八橋の呪いは被呪者の前にだけ現れる。本人が申告できない以上いつ呪い殺されるか分からない。だから今すぐ祓いたい」と伝える。

新田の「夜に下からそれからもう1つ、峡谷の下に川があるかも。川や境界を跨ぐ、彼岸へ渡る行為は呪術的に大きな意味を持つっス」と言っていたのを思い出しながら川を渡ると、呪霊が姿を現す。

そこに九相図の受肉体が乱入してくる。

虎杖が「伏黒、コイツ別件だよな」と聞き、「オマエらはそっち集中しろ。コイツは俺が祓う」と九相図の受肉体と対峙していく。

第57話『起首雷同―参―』

九相図の受肉体が血を吹きかけるが、虎杖はそれを躱していく。九相図が虎杖の腕を捕らえるが、虎杖は捕まえられながらも両足で顔面を踏みつけていく。

虎杖は九相図が吐いた血を見て「毒かな」と考えていた。釘崎は芻霊呪法「共鳴り」で呪霊の巣穴を殴ると他の巣穴も破壊していく。

伏黒が呪霊に斬りかかるが、呪霊は攻撃を躱し別の巣穴から顔を出す。

釘崎が「モグラ叩きの要領でいいのよね?」と言うと、伏黒は「あぁ、そのまま出口潰し続けてくれ、多分反撃はない」と返す。釘崎が「限定的とはいえ術式範囲が広い分本体に攻撃能力がないってこと?」と聞くと、「あくまで多分な」と伏黒が返し、「不安材料だった術式範囲・被害者数・結界全てが本体に引き算として作用してる。ラッキーだ、これなら早い内に祓える。となると問題はその後か」と考えていた。

突如釘崎の背後から腕が現れ、釘崎の腕を掴んでいく。

伏黒は釘崎を助けようとするが、釘崎は「問題ない、アンタはモグラを叩け」という言葉を残し吸い込まれていく。

伏黒の見立ててでは、釘崎を吸い込んだのはどちらの呪霊でもなさそうだった。それを見た九相図の受肉体は「なんだぁ?兄者かぁ??。俺もっ」と自分から吸い込まれていく。

伏黒は虎杖に「そのまま追え。釘崎もソイツも結界の外に出たんだ。予想以上に面倒くせぇのとバッティングしてるかもしんねぇ。逆にコッチは想定よりずっと楽だ、一人でなんとかなる。釘崎優先、追え」と言う。伏黒の言う通り虎杖も九相図の後を追う。

結界の外に引きずり出された釘崎が「さわんな」と払うと、「女性でしたか、これは失礼」と言う男がいた。男は「我々兄弟に課せられたお遣い、その中に呪術師殺しは含まれていない。退けば見逃しますよ、お嬢さん」と言う。

宿儺の指を取り込んだ特級呪霊現る。伏黒は「裏の取り方が単純なんだよ」とモグラのような呪霊の隙を突くが、呪霊はさらに背後を取っていた。

伏黒はそれを読んでおり、玉犬によって呪霊を祓うことに成功する。「津美紀の方はこれで一安心、後はー」と考える伏黒だったが、巣穴から何かが出てこようとするのを発見した。

伏黒は「呪霊の行動パターンに合理性を求め過ぎてはいけない。それでもずっと引っかかっていた。何故今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか。一人目の呪殺は6月」と考えながら虎杖が宿儺を受肉したのも6月だったことを思い出していた。

そして、宿儺の指を取り込んだ特級呪霊が現れる。

第58話『起首雷同―肆―』

伏黒は「これは共振だ」「取り込まれた呪霊の中で力を抑えていた宿儺の指が6月の虎杖の受肉をキッカケに呪力を解放したんだ」「見てくれは同じだが恐らく少年院の奴より数段強い」と考えていた。

特級呪霊に「鵺」を出して対峙する伏黒。

伏黒は五条悟との稽古を思い出していた。五条が「はーい、また僕の勝ちー。珍しいよね、恵が僕に稽古頼むなんて。悠仁に追い越されて焦った?」

伏黒は「まぁ、背に腹は代えられませんから」と返す。

五条が「恵はさぁ、実力も潜在能力も悠仁と遜色ないと思ってんだよね。後は意識の問題だと思うよ。恵、本気の出し方知らないでしょ」と言う。伏黒は「は?。俺が本気でやってないって言うんですか」とブチギレる。

五条は「やってないんじゃなくてできてないんだよ。例えばさぁ、この前の野球なんで送りバントしたの。自分が死になっても野薔薇の塁を進めたかった?」

「それはご立派。でも悠仁や僕なら常にホームランを狙う。バントが悪いって言ってんじゃないよ。野球は団体競技、それぞれに役割があるからね。でも呪術師はあくまで個人競技」と返す。

伏黒が「他の術師との連携は大事でしょ」と言うと五条は「まぁね、でも周りに味方が何人いようと死ぬときは独りだよ」と返す。

五条は「君は自他を過小評価した材料でしか組み立てができない。少し未来の強くなった自分を想像できない。君の奥の手のせいかな、最悪自分が死ねば全て解決できると思ってる。それじゃ僕どころか七海にもなれないよ」

「『死んで勝つ」と『死んでも勝つ』は全然違うよ、恵。本気でやれ、もっと欲張れ」と伝えていく。

領域展開「嵌合暗翳庭」。特級呪霊にやられ数秒気を失っていた伏黒。目を覚ますと「玉犬は破壊、いや術式が解けたか。ここまでだな」と考え「布瑠部ー」と唱えようとする。

「宝の持ち腐れだな」という宿儺の言葉を思い出し、「やめだ」と言い放つ。

「影の奥行きを全て吐き出す。具体的なアウトラインは後回し。呪力を練ったそばから押し出していけ」とつぶやき、領域展開「嵌合暗翳庭」を発動していく。

地面の影の式神で足を捕らえた隙に伏黒が蹴りをかましていく。特級呪霊に頭を貫かれるが影となり攻撃を無力化していく。特級呪霊が呪力を解放すると伏黒の領域展開は押し負けてしまう。

玉犬の爪で特級呪霊の体を背後から貫いていく。

第59話『起首雷同―伍―』

特級呪霊を倒し、宿儺の指を入手した伏黒。宿儺は「いい、それでいい」とつぶやく。

伏黒は嘔吐し、倒れ込んでしまう。学生時代の伏黒が描かれる。大勢の学生をボコしながら、「他人と関わる上での最低限のルール、分かるか?」と言い、「分かりません」と返答されると、「『私はアナタを殺しません、だからアナタも私を殺さないで下さい』だ」と言う。

「殺しを何に置き換えてもいい。要は相手の尊厳を脅かさない線引き、互いの実在を成す過程、それがルールだ。それを破って威張って腫れ物みたいに扱われてさぞ居心地良かったろうな。次俺の前でやったら殺すからな」と言い、その場を去っていく。

そんな伏黒の元に姉の津美紀が現れ、「恵、もう喧嘩しないって言ったよね」と言う。

伏黒は「悪人が嫌いだ、更地みてぇな想像力と感受性でいっちょ前に息をしやがる、気色悪ぃ。善人が苦手だ、そんな悪人を許してしまう。許すことを格調高くとらえてる、吐き気がする」

津美紀は典型的善人と考えてしまい「気持ち悪ィ」と伏黒がつぶやくと、津美紀にいちごオレを投げられてしまう。

伏黒は小1の時に自身の父親と津美紀の母親それぞれの片親がくっついて蒸発したと五条悟に聞かされていた。五条は「君のお父さんさ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど僕が引くレベルのろくでなしでお家出てって君を作ったってわけ。恵君はさ、君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードだったんだよ」

「ムカつくでしょ」と聞かされ、「蒸発資金の謎が解けた。俺は禪院家とやらに売られたらしい。あぁ、ムカつくよ。アンタのそのデリカシーのなさが特に。でもそのムカつく男が禪院家の件を帳消しにして俺が将来呪術師として働くことを担保に俺達2人の高専からの金銭的援助を通してくれた」

「何が呪術師だ、馬鹿馬鹿しい。俺が誰を助けるってんだよ」と考えていた。

伏黒が中3に上がって間もなく津美紀が呪われた。正体不明、出自不明、全国に同じような被呪者がいるが、何も分からないということだけが分かり、津美紀は寝たきりになった。

津美紀は伏黒が誰かを傷つけると本気で怒り、伏黒は事なかれ主義の偽善だと思い、それにイラついていたが今はその考えが間違いだったと理解していた。「俺が助ける人間を選ぶように俺を選んで心配してくれてたんだろ。悪かったよ、ガキだったんだ。謝るからさ、さっさと起きろよバカ姉貴」

「この八十八橋の呪いも重複してただけで津美紀が寝たきりの原因になった呪いは解けてないだろうな。あとは指の事を虎杖に何て」と考えながら、伏黒は眠ってしまった。

壊相は「急に現れた大きな気配、宿儺の指が結界から出たのか。もし指の寄主を祓ったのが術師だとしたらなかなか」と考える。

釘崎は「だとしても指の特級相当の呪霊と殺り合って勝ったとしても無傷で済むわけないでしょ、アイツら無事かしら」と考える。壊相は「失言、私が話したことは忘れて下さい」と指の元に向かおうとするので、釘崎も追いかけていく。

釘崎が「ナメた走り方しやがって、そんなんでちぎれると思ってんのかよ」と言うと、壊相は「私、自分の背中がコンプレックスでして。警告です、私の背中を見たら殺しますよ」と言うが、その背後から虎杖と血塗が現れる。

壊相のコンプレックスの背中が露わになる。

事故で見てしまった虎杖と血塗は謝るが、壊相は「殺す」とブチギレている。釘崎が金槌で殴り、「じゃあなんでんな格好してんだよ」と言うと、「ムレるんだよ」と返し、蝕爛腐術 極ノ番 『翅王』を発動していく。

第60話『起首雷同―陸―』

壊相は触欄腐術極ノ番『翅王』を発動する。

虎杖は「釘崎、あの血さわんなよ」と言い、逃げていく。虎杖が「釘崎、もっとスピード出せるか!?」と聞くと、「無理」と答えたので釘崎を抱えていく。

そして、超爆速で「翅王」から逃げていく。壊相は「翅王」で虎杖を追いかけるが、射程外まで逃げられてしまった。

血塗に先回りされ血を吹きかけられる。虎杖が血を吹きかけられたことに気を取られ、釘崎も「翅王」を食らってしまう。壊相は「心配しなくても弟の血に私のような性質はありませんよ。私のだって全身に浴びでもしない限り死にはしません。まぁ、死ぬ程痛みますがね」

「私達の術式はここからです」と言い、触欄腐術『朽』を発動していく。

虎杖と釘崎の体に紋様が現れる。

壊相は「粘膜、傷口、私達兄弟どちらかの血を取り込み私達兄弟どちらかが術式を発動すれば侵入箇所から腐蝕が始まります。そちらの少年はもって15分、お嬢さんの方は10分が限界でしょう。朝には骨しか残りませんよ」

虎杖が「やっぱ毒か」と言うと、「結果有毒なだけであって私達の術式はあくまで『分解』。さてどうします?」と返す。

呪胎九相図。明治の始め、呪霊の子を孕む特異体質の娘がいた。

呪霊と人間の混血、身に覚えのない懐妊に始まり親類縁者からの風当たりは常軌を逸した。

彼女は子の亡骸を抱え山向こうの寺へと駆け込んだ。その寺は呪術師が開いたものだったが、その時点で彼女の運は尽きてしまう。加茂憲倫、多くの呪術文化財と共に史上最悪の術師として名を残す御三家の汚点。

彼の知的好奇心は呪霊と人間の間に産まれた子の虜となる。九度の懐妊、九度の堕胎。それらがどのように行われたのか、その後彼女がどうなってしまったのか一切の記録は破棄されている。呪胎九相図1番〜3番、特級に分類されるほどの呪物となっている。

壊相は「母の記憶はない。人間にも術師にも特段恨みがあるわけではない。150年、お互いの存在だけを頼りに封印を保ってきた」と考える。脹相は「呪霊側につくぞ」と壊相と血塗に言う。

壊相が「大丈夫かなアイツら、胡散臭いよ兄さん」と言うと、脹相が「呪霊が描く未来の方が俺達にとって都合がいい。ただそれだけの事だ、受肉の恩は忘れろ。いいか弟たちよ、壊相は血塗のために、血塗は俺のために、俺は壊相のために生きる。俺達は三人で一つだ」と言う。

釘崎は「当たれば勝ちの術式、強いなオマエら。でも残念、私との相性最悪だよ」と言い、芻霊呪法「共鳴り」を発動していく。

釘崎は「我慢比べしよっか」と不気味な笑みを浮かべていく。

第61話『起首雷同―漆―』

「痛いのは嫌だろ?。ならさっさと泣きながら術式解けよ」と言う釘崎。

壊相は「呪詛返しの術式。我慢比べ、こちらの術式を解かねばコレが続くというわけか」と考えていた。芻霊呪法『共鳴り』は対象から欠損した一部に人形を通して呪力を打ち込むことで対象本体にダメージを与える術式。

術式範囲の制限はゆるく、対象との実力差、欠損部位の希少価値によって効果が変わる。血液は芻霊呪法において決して価値は高くないが、「共鳴り」は対象との繋がりを辿る。今、釘崎の中にある壊相・血塗の血液は蝕爛腐術の術式で2人と強く繋がっている。

釘崎は「弟の方にも効いたのはタナボタだな。このままじゃどーせ死ぬんだ、じゃんじゃか『共鳴り』ブチ込んでやる」と考える。壊相は「なかなかに強烈。だが何度やっても私達の命には届かない。我慢さえしていればいずれ死ぬのはアナタ方」

「『朽」の発動中は痛みと毒でまともに動けー」と考えていたが、虎杖は普通に攻撃を仕掛けようとしていた。そして、釘崎が「共鳴り」を発動した隙に血塗が思い切り殴られる。

虎杖悠仁は猛毒呪いの王両面宿儺の器。なので、あらゆる毒に耐性がある。分解の痛みはあれどその果ての毒は虎杖には効かない。痛みだけでは虎杖が止まることはなかった。

壊相は「共鳴り」のダメージを無視して血塗を助けに行こうとするが、虎杖と釘崎がスイッチし、釘崎を瀕死の血塗に当てていく。

釘崎は手をチラッと見せ「いつでも動きを止められる」という意志を壊相に見せる。

壊相は「術式を解くか否か。このままでは弟を助けに行けない。「朽」の発動中に「翅王」は出せない。だが今のあの女に弟を殺すだけの余力があるか!?。女に妨害されようと女が死ぬより先に私がこの男に殺されることはないだろう。絶対に術式は解かない」と考えていた。

血塗の「兄者」という声を聞き、「俺達は三人で一つだ」という言葉を思い出す。

気づいた時には壊相は術式を解いていた。壊相は「翅王」で背後から釘崎を攻撃しようとする。

釘崎は背後からの攻撃には気づかないほどの集中力を見せる。釘崎の中に毒はまだ残っているが、術式が解け晴れた痛みで意識はより深く研ぎ澄まされていた。虎杖は釘崎に「翅王」が当たる前に眼前の敵を仕留めるという誠心。禪院真希を凌ぐ身体能力・格闘センス、そこに与えられた呪いの力、そして2人は黒閃を発動していく。

黒閃を食らい壊相の右腕は吹き飛んでいく。

「私は確かに、確実に呪力で強化した腕で拳を受けた。だが気づけば肩ごと飛ばされていた。ああ、弟よ、死ぬな弟よ」と壊相は考えていたが、血塗はなんとか生きており釘崎の背後から襲いかかる。

「まだこっちは見せてなかったわね」と言い、「簪」で止めを刺していく。

まとめ

津美紀は典型的善人と考えてしまい「気持ち悪ィ」と伏黒がつぶやくと、津美紀にいちごオレを投げられてしまう。善人が悪者になる世界。でも頭は軽くしないといけない。

領域展開「嵌合暗翳庭」。特級呪霊にやられ数秒気を失っていた伏黒が言うのだが。目を覚ますと「玉犬は破壊、いや術式が解けたか。ここまでだな」と考え「布瑠部ー」と唱えようとする。

「宝の持ち腐れだな」という宿儺の言葉を思い出し、「やめだ」と言い放つ伏黒恵。

「影の奥行きを全て吐き出す。具体的なアウトラインは後回し。呪力を練ったそばから押し出していけ」とつぶやき、領域展開「嵌合暗翳庭」を発動していく。伏黒はいろいろなものを背負いすぎている。背負いすぎているといい意味で人を助けることができないかもしれない。

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