【呪術廻戦9巻】ネタバレあらすじ感想|特級呪具「天逆鉾」

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『呪術廻戦9巻』は第71話から79話まで収録。

伏黒の父は以前、五条家に生まれた六眼のガキこと悟のことを面白半分で見に行ったことがありました。後ろを歩く伏黒の父に気付き振り返った悟。伏黒の父にとって後にも先にも背後に立ったことを気取られたのはこの時だけだったようです。だから削った オマエが鈍るまで。 

【呪術廻戦9巻ネタバレ】

第71話『懐玉―漆―』

伏黒甚爾は「五条家に生まれた六眼のガキを面白半分で見にいったことがある。後にも先にも背後に立った俺が気取られたのはこの時だけだった。だから削ったオマエが鈍るまで」と考えていた。

夏油が呪霊を繰り出し伏黒甚爾を捕食させる。

夏油が五条悟に駆け寄るが、五条は「問題ない。術式は間に合わなかったけど内臓は避けたしその後呪力で強化して刃をどこにも引かせなかった。ニットのセーターに安全ピン通したみたいなもんだよ」

「マジで問題ない。天内優先、アイツの相手は俺がする。傑達は先に天元様の所へ行ってくれ」と言う。夏油は「油断するなよ」と天内を天元の元に連れて行く。伏黒甚爾が夏油の呪霊を突き破ってくる。

五条は「さっき俺を刺した刀とは違う。体に巻いてる呪霊もどっから湧いたんだ?。得体が知れねーな、クソ」と考えていた。

伏黒甚爾が「星蔣体がいねぇな。できれば五条悟はさっきので仕留めたかったんだが、ナマったかな」と言う。五条が「天内の懸賞金はもう取り下げられたぞ、マヌケ」と。伏黒甚爾は「俺が取り下げたんだよヤセ我慢。オマエみたいに隙がない奴には緩急つけて偽のゴールをいくつか作ってやるんだ。周りの術師が一人も死ななかったのはクソだったが懸賞金の時間制限がなければオマエは最後まで術式解かなかったと思うぜ」と返す。

すると、五条が「あっそ」と無下限呪術で攻撃を放っていく。

特級呪具「天逆鉾」。伏黒甚爾は攻撃を躱していた。

五条は「速いだけじゃない。コイツ何かおかしいと思ったら呪力が全くない。天与呪縛のフィジカルフィフテッド。動きがまるで読めねぇ」と考えていた。伏黒甚爾は身に纏う呪霊から刀を取り出し、超スピードで五条に攻撃しようとするが、五条は無下限呪術で吹き飛ばしていく。

五条は「俺の術式を知っててコソコソしてたんだろ?そんな奴が無策で近づいてくるとは思えねぇ。特に今出したあの呪具」と考え「残念、寄らせねぇよ」と言う。

すでに飛ばした伏黒甚爾の姿はなかった。五条は「呪力がないから気配も読めない。勘頼りなわけじゃねぇ。アイツに巻きついている物を出し入れできる呪霊。そっちの気配を追えばいい」と考える。伏黒甚爾の動きが速すぎて追い切ることができなかった。術式順転出力最大「蒼」で辺りを吹き飛ばしていく。

遮蔽物をなくし奇襲を防ぐ。伏黒甚爾は森に隠れ蠅頭を繰り出していく。

「これじゃアイツの位置が分からん。死角もできた。もう一度『蒼』で。いや待て、アイツの狙いは天内」と考える五条だったが、背後に伏黒甚爾が迫っていた。

伏黒甚爾は「手ぶらの俺も気取る勘のよさ。この呪具から滲み出る異質な呪力を六眼のオマエが見落とすわけがねぇ。ビビって寄らせることもねぇ。だがようやく術式頼りの守りに回ったな」と考え、五条の首に呪具を突き刺していく。この呪具は特級呪具『天逆鉾』で発動中の術式を強制解除する効果が備わっていた。

第72話『懐玉―捌―』

特級呪具『天逆鉾』で刺される五条悟。そのまま斬られ、突き刺されまくる。ナイフで頭を刺され倒れていき、伏黒甚爾は「少し勘が戻ったかな」とつぶやく。

天内理子は高専最下層薨星宮参道まで来ていた。「私はここまでです」と言う黒井に「大好きだよ」と抱きつく天内。夏油が天内を天元の膝下、国内主要結界の基底薨星宮本殿に案内する。

夏油は「階段を降りたら門をくぐってあの大樹の根元まで行くんだ。そこは高専を囲う結界とは別の特別な結界の内側。招かれた者しか入ることはできない。同化まで天元様が守ってくれる。それか引き返して黒井さんと一緒に家に帰ろう」

「え?」と驚く天内だったが、夏油は「担任からこの任務の話を聞かされた時あの人は同化を抹消と言った。あれはそれだけ罪の意識を持てということだ。うちの担任は脳筋のくせによく回りくどいことをする。君と会う前に悟との話し合いには済んでる」と語る。

五条は任務の前に夏油と「星蔣体のガキが同化を拒んだ時ぃ!?。そん時は同化はなし」と話していた。夏油が「いいのかい?。天元様と戦うことになるかもしれないよ?」と言うと、

五条は「ビビってんの?。大丈夫、なんとかなるって」と返す。

夏油が天内に「私達は最強なんだ。理子ちゃんがどんな選択をしようと君の未来は私達が保証する」

天内は「私は生まれた時から星蔣体で皆とは違うって言われ続けて私にとっては星蔣体が普通で危ないことはなるべく避けてこの日のために生きてきた。お母さんとお父さんがいなくなった時のことは覚えてないの、もう悲しくも寂しくもない。だから同化で皆と離れ離れになっても大丈夫って思ってた」

「どんなに辛くたっていつか悲しくも寂しくもなくなるって。でもやっぱり、もっと皆と一緒にいたい。もっと皆と色んな所に行って、色んな物を見て、もっと」と返す。

夏油が「帰ろう、理子ちゃん」と言うと、天内は頭を銃で撃ち抜かれていた。

銃を持った伏黒甚爾が現れる。

夏油が「なんでオマエがここにいる」と聞くと、伏黒甚爾は「なんでって。あぁ、そういう意味ね。五条悟は俺が殺した」と言い、夏油は「そうか、死ね」と呪霊を繰り出していく。

第73話『懐玉―玖―』

伏黒甚爾は「薨星宮と忌庫は隠す結界。入口に見張りは置けない。扉の位置さえ分かっちまえばあとはザル。この時期から術師は忙しくなるし今高専には蠅頭が溢れている。外はてんやわんやさ」

「呪力のない俺は透明人間みたいなもんだ。でも1つ問題があってな。俺が呪具を持つと呪具の呪力で透明人間じゃなくなっちまう」と言い、夏油は龍のような呪霊で対峙する。

伏黒甚爾は「俺は物を格納できる呪霊を飼っててな、呪具はそっちに入れて持ち歩いてる。皆まで言うな、それじゃ今度は呪霊の呪力で透明じゃなくなっちまうってんだろ」と言い、口から小型の呪霊を吐き出す。

「呪霊に自らの体を格納させてサイズをおとす。それを俺の腹の中にしまう。透明人間は臓物まで透明だろ?。これで俺はあらゆる呪具を携帯したまま結界を素通りできる。はじめに呪具を使用しなかったのはそういうことだ。六眼相手の奇襲は透明なままじゃねぇと意味ないからな」と伏黒甚爾が語る。

夏油は「もういい。天与呪縛だろ?術師と同様に情報の開示が能力の底上げになることは知っている。私が聞きたいのはそこじゃない。何故薨星宮へ続く扉が分かった。私達は毛程も残穢を残さなかった」

伏黒甚爾は「人間が残す痕跡は残穢だけじゃねぇ。臭跡、足跡、五感も呪縛で底上げされてんだよ」と返す。夏油が「途中に女性が1人いたハズだ、彼女はどうした」と聞く。

伏黒甚爾が「多分死んでる。生かす気も殺す気もなかったけどな」と返し、夏油は「そうかやはりオマエは死ね」と龍のような呪霊で攻撃していく。夏油の呪霊は伏黒甚爾に一瞬にして斬り裂かれてしまった。

夏油の呪霊は手持ちの呪霊で最高硬度の虹龍だった。「烏合だな」とつぶやく伏黒甚爾。そこに口裂け女のような呪霊が現れる。「仮想怨霊、質問に答えるまでお互いに不可侵を強制する簡易領域か」と伏黒甚爾は考え、「そうだな、ここはあえて趣味じゃねぇ」と答える。すると、女がハサミを取り出し、伏黒甚爾は巨大なハサミに囲まれていた。

伏黒甚爾はハサミを捌いていくが、夏油が間合いに入ってくる。

伏黒甚爾は「馬鹿が、俺の間合いに入るとか張り合いがなさ過ぎる」と考え「終わりだな」と言うが、夏油は「オマエがな」と返す。夏油の狙いは伏黒甚爾が武器を格納している呪霊だった。

呪霊操術は降伏した呪霊を取り込み自在に操る術式。階級換算で2級以上の差があれば降伏を省きほぼ無条件で取り込むことができる。

夏油は「能力は特殊だが呪霊自体は強くない、取り込める。武器庫は押さえた。後は物量でゴリ押し」と考えていたが、呪霊は取り込めずにハジかれ伏黒甚爾に斬られてしまう。

「術師なら死なねぇ程度に斬った。式神使いなら殺したが呪霊操術となるとな。オマエの死後取り込んでた呪霊がどうなるか分からん。ここで面倒事は避けたい。親に恵まれたな」と夏油に致命傷だけ与えていく。

「だがその恵まれたオマエらが呪術も使えねぇ俺みたいな猿に負けたってこと。長生きしたきゃ忘れんな。あー、恵って、そうだったそうだった。俺が名付けたんだった」とつぶやく。五条悟もやられてしまったが、五条の指がピクッと動いていく。

第74話『懐玉―拾―』

伏黒甚爾は盤星教本部星の子の家で天内理子の遺体を差し出していく。盤星教代表役員の園田茂は遺体を受け取り、「金の受け渡しは手筈通りに。多少色もつけよう」と言う。

園田が「私達は駄目元で君に暗殺を依頼した。盤星教は奈良時代天元様が日本仏教の広がりと共に術師に対する道徳基盤を説いたのが初まりだ。呪術界と宗教法人の相性は最悪。その歪みから生まれたのが現在の盤星教魂と器の会」

「だから我々は非術師の立場に徹している。様々な越権を許されている術師も原則非術師には手を出せないからね。だが時が来てしまった。教典に示された禁忌。絶対的一神教へと成り果てた盤星教。その対象である天元様と星蔣体の同化。教徒の手前同化を見過ごせば会が立ち行かなくなる」

「かと言って行動が過ぎれば術師に潰される。もうヤケクソだったのだよ我々は。それがどうだ?失うはずだった全てが今や手中にある。財布の紐も緩むというもの」と言う。

孔が「もし天元が某すれば立ち行かなくなるのは人間社会かもしれねぇぜ?」、園田は「星と共に堕ちるのならば已む無し」と返す。

伏黒甚爾が「盤星教の協力って沖縄の件か?なんであん時メイド殺さなかった?」

孔は「あの時オマエのプランがなんとなく理解できたからな。メイド救出失敗の緊張より成功の緩みの方が削りとしてデカイと判断した。上意下達をブラしてこっちの狙いをボカすのは散々やってきたことだろ。結果オーライ」と返す。任務が完了し、伏黒甚爾が盤星教本部が後にするとそこには五条悟の姿があった。

術式反転「赫」。五条は伏黒甚爾にやられた傷を見せながら「元気ピンピンだよ」

五条は反転術式で回復していた。「オマエに喉ブチ抜かれた時反撃は諦めて反転術式に全神経を注いだ。呪力は負の力、肉体の強化はできても再生することはできない。だから負の力同士を掛け合わせて正の力を生む、それが反転術式」と五条が語る。

五条は今まで反転術式をできたことはなかったが、死に際で習得することができた。「オマエの敗因は俺を首チョンパにしなかったことと頭をブッ刺すのにあの呪具を使わなかったこと」と五条が言う。

伏黒甚爾は「敗因?。勝負はこれからだろ」と返す。

伏黒甚爾が超スピードで逆鉾で攻撃していくが、五条は躱し反転術式によって生まれた生の力、その力を自らに刻まれた無下限の術式に流し込んで発動する術式反転『赫』で攻撃していく。

『赫」を食らった伏黒甚爾は遥か先まで吹き飛ばされていく。

第75話『懐玉―拾壱―』

伏黒甚爾は「骨はイッてねぇな。今の衝撃波が無下限呪術術式反転『赫』か。

  • 止める力、ニュートラルな無下限呪術
  • 引き寄せる力、強化した無下限呪術『蒼』
  • 弾く力、呪術式反転『赫』。全て問題なし」と考えていた。

「①止める力は元より、②引き寄せる力はリーチを得た今逆鉾で掻き消すか俺の足でちぎれる。③弾く力はタイミングさえ外さなければ逆鉾を盾にしのげる」と伏黒甚爾は考えていたがどこか違和感も感じていた。「いやこれでいい。殺す」と戦う構えを見せる。

五条悟は「ごめん天内。俺は今オマエのために怒ってない。誰も憎んじゃいない。今はただただこの世界が心地良い」と考えていた。

虚式「茈」。伏黒甚爾は逆鉾で地面をえぐり、瓦礫を飛ばして五条に攻撃。さらに鎖でリーチを伸ばした逆鉾で攻撃を仕掛けていく。

五条は「代々伝わる相伝の術式のメリットはあらかじめ先代の築いた術式の取説があること。デメリットは術式の情報が漏れやすいこと。アンタ御三家、禪院家の人間だろ。『蒼』も『赫』も無下限呪術のことはよく知ってるわけだ。だがコレは五条家の中でもごく一部の人間しか知らない」

「順転と反転、それぞれの無限を衝突させることで生成される。仮想の質量を押し出す」と考えながら、虚式『茈』を放っていく。

虚式「茈」を食らって左腕を失った伏黒甚爾は「『タダ働きなんてゴメンだね』いつもの俺ならそう言ってトンズラこいた。だが目の前には覚醒した無下限呪術の使い手。恐らく現代最強と成った術師。否定したくなった捩じ伏せてみたくなった」

「俺を否定した禪院家、呪術界その頂点を。自分を肯定するためにいつもの自分を曲げちまった。その時点で負けていた」と考えながら「自尊心は捨てたろ」とつぶやく。

五条に「最期に言い残すことはあるか?」と聞かれると、「ねぇよ。2、3年もしたら俺の子供が禪院家に売られる。好きにしろ」と返す。

第76話『玉折』

夏油は伏黒甚爾が使っていた呪霊に出くわす。五条悟は盤星教の施設で天内理子の遺体を抱き抱えていた。そこに夏油もやって来るが、五条悟の変貌っぷりに驚いていた。

五条が「硝子には会えたんだな」と。夏油は「あぁ、治してもらった。私は問題ない」と返す。天内の様子を見て「いや、私に問題がなくても仕方ないな」と加える。夏油が「戻ろう」と言う。五条は「コイツら殺すか?今の俺なら多分何も感じない」

夏油は「いい、意味がない。見た所ここには一般教徒しかいない。呪術界を知る主犯の人間はもう逃げた後だろう。懸賞金と違ってもうこの状況は言い逃れできない。元々問題のあった団体だ。じき解体される」

五条が「意味ね」「それ本当に必要か?」と返す。夏油は「大事なことだ。特に術師にはな」

夏油の迷い。1年後の2007年8月、家入はペンを夏油は消しゴムを五条に向け思い切り投げる。すると、ペンは五条に当たる前に止まり、消しゴムは当たっていった。

五条は術式対象の自動選択を身につけていた。「今までマニュアルでやってたのをオートマにした。呪力の強弱だけじゃなく質量・速度・形状からも物体の危険度を選別できる。毒物なんかも選別できればいいんだけどそれはまだ難しいかな。これなら最小限のリソースで無下限呪術をほぼ出しっぱにできる」と五条は語る。

家入が「出しっぱなんて脳が焼き切れるよ」と言う。五条は「自己補完の範疇で反転術式も回し続ける。いつでも新鮮な脳をお届けだ。前からやってた掌印の省略は完璧。『赫』と『蒼』それぞれの複数同時発動もボチボチ。後の課題は領域と長距離の瞬間移動かな。高専を起点に障害物のないコースをあらかじめ引いておけば可能だと思うんだ。硝子、実験用のラット貸してよ」と返す。

夏油は「悟は最強に成った。任務も全て1人でこなす。硝子は元々危険な任務で外に出ることはない。必然的に私も1人になることが増えた。その夏は忙しかった。昨年頻発した災害の影響もあったのだろう」

「蛆のように呪霊が湧いた。祓う、取り込む、その繰り返し。祓う、取り込む。皆は知らない呪霊の味。吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしている様な。祓う、取り込む、誰のために?」と考えていた。

夏油は「あの日から自分に言い聞かせている。私が見たものは何も珍しくない周知の醜悪。知った上で私は術師として人々を救う選択をしてきたはずだ。ブレるな。強者としての責任を果たせ」と考えながらも『猿め』とつぶやいていた。

一人ベンチで座る夏油の元に灰原がやって来る。

夏油が灰原に「呪術師やっていけそうか?辛くないか?」と聞くと、灰原は「そーですね、自分はあまり物事を深く考えない性質なので自分にできることを精一杯頑張るのは気持ちがいいです」と返す。夏油が「そうか、そうだな」と言う。「君が夏油君?どんな女が好みかな?」と聞く女性が現れる。

第77話『玉折―弐―』

夏油と灰原に女が「どんな女が好みかな?」と問いかける。

灰原は「自分は沢山食べる子が好きです」と言う。「大丈夫ですよ、悪い人じゃないです。人を見る目には自信があります」と灰原。夏油が「私の隣に座っておいてか?」と返す。

灰原が席を外し、夏油と女が2人で話す。女が「で、夏油君は答えてくれないのかな?」

夏油が「まずはアナタが答えて下さいよ」と返すと女は「特級術師九十九由基って言えば分かるかな?」と返す。

夏油が「アナタがあの!?」と言うと、九十九は「おっいいね、どのどの?」と食いつく。

夏油は「特級のくせに任務を全く受けず海外をプラプラしてるろくでなしの」と返し、九十九は「私高専って嫌ーい」とスネていく。それは冗談だったが、「高専と方針が合わないのは本当。ここの人達がやってるのは対症療法。私は原因療法がしたいの」と九十九は言う。

「呪霊を狩るんじゃなくて呪霊の生まれない世界を作ろうよってこと。少し授業をしようか。そもそも呪霊とは何かな?」と九十九が言うと、夏油は「人間から漏出した呪力が澱のように積み重なり形を成したモノです」と返す。「すると呪霊の生まれない世界の作り方は2つ。①全人類から呪力をなくす。②全人類に呪力のコントロールを可能にさせる」と続ける。

さらに、「①はね結構イイ線いくと思ったんだ。モデルケースもいたしね」

九十九の言うモデルケースは禪院甚爾のことだった。「天与呪縛によって呪力が一般人並になるケースはいくつか見てきたけど呪力が完全に0なのは世界中探しても彼1人だった。彼の面白い点はそれだけじゃない。禪院甚爾は呪力0にも拘わらず五感で呪霊を認識できた」

「呪力を完全に捨て去ることで肉体は一線を画し逆に呪いの耐性を得たんだよ彼は。正に超人、負けたことは恥じなくていい。彼を研究したかったがフラれてしまってね。惜しい人を亡くしたよ。天与呪縛はサンプルも少ないし私の今の本命は②だね」

「知ってる?術師からは呪霊は生まれないんだよ。勿論術師本人が死後呪いに転ずるのを除いてね。術師は呪力の漏出が非術師に比べ極端に少ない。術式行使による呪力の消費量や容量の差もあるけど一番は流れだね。術師の呪力は本人の中をよく廻る」

「大雑把に言ってしまうと全人類が術師になれば呪いは生まれない」と九十九は語る。それを聞いた夏油が「じゃあ非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」と言う。九十九は「夏油君、それはアリだ」と返す。

「というか多分それが一番簡単だ。非術師を間引き続け生存戦略として術師に適応してもらう。要は進化を促すの。鳥達が翼を得たように。恐怖や危機感を使ってね。だが残念ながら私はそこまでイカれてない。非術師は嫌いかい?夏油君」と九十九が続ける。

夏油は「分からないんです。呪術は非術師を守るためにあると考えていました。でも最近私の中で非術師の価値のようなものが揺らいでいます。弱者故の尊さ、弱者故の醜さ。その分別と受容ができなくなってしまっている。非術師を見下す自分、それを否定する自分。術師というマラソンゲーム、その果ての映像があまりに曖昧で何が本音か分からない」と返す。

九十九は「どちらも本音じゃないよ、まだその段階じゃない。非術師を見下す君、それを否定する君。これらはただの思考された可能性だ。どちらを本音にするのかは君がこれから選択するんだよ」と言う。

バイクで去ろうとする。

最後に「星蔣体のことは気にしなくていい。あの時もう1人の星蔣体がいたか既に新しい星蔣体が産まれたのかどちらにせよ天元は安定しているよ」と伝えていく。

夏油の選択。任務からボロボロの状態で帰った七海は「なんてことはない二級呪霊の討伐任務のハズだったのに。クソッ、産土神信仰。アレは土地神でした、1級案件だ」

一緒に任務に行った灰原は死んでしまっていた。

夏油が「今はとにかく休め、七海。任務は悟が引き継いだ」

七海は「もうあの人1人で良くないですか?」と言う。夏油は「術師というマラソンゲーム、その果てにあるのが仲間の屍の山だとしたら?」と考えていた。夏油は村落内での神隠し、変死、その原因と思われる呪霊の払除の任務に来ていた。そこにいたのは檻に閉じ込められた2人の少女だった。

事件の原因はすでに夏油が取り除いていたが、村人はこの2人が一連の事件の原因と言い張っていた。2人の少女に呪霊を使って「大丈夫」と伝え、村人たちに「一旦外に出ましょうか」と言う。

夏油は村人を皆殺しにしていた。村人はすべて呪霊による被害と思われたが、残穢から夏油傑の呪霊操術と断定され、呪術規定9条に基づき呪詛師として処刑対象となった。

第78話『玉折―参―』

夏油の凶行を夜蛾から聞かされる五条悟。

夏油の実家ももぬけの殻でおそらく両親も手にかけているとのこと。「んなわけねぇだろ」と声を荒げる五条だった。夜蛾も「俺も何が何だか分からんのだ」と頭を抱えてしまう。

新宿の喫煙スペースでタバコを吸う家入の元に夏油が現れる。

家入が「一応聞くけど冤罪だったりする?」と聞く。夏油は「ないね、残念ながら」と返す。「重ねて一応、何で?」と家入が聞く。夏油は「術師だけの世界を作るんだ」と返す。家入はスマホで五条悟に新宿に夏油がいることを連絡する。

夏油が街を歩いていると五条と出くわす。

五条が「説明しろ、傑」と言う。夏油は「硝子から聞いただろ?それ以上でも以下でもないさ」と返す。五条が「だから術師以外殺すってか!?親も!?」夏油は「親だけ特別というわけにはいかないだろ。それにもう私の家族はあの人達だけじゃない」と返す。

五条が「んなこと聞いてねぇ。意味ない殺しはしねぇんじゃなかったのか!?」と返す。夏油が「意味はある、意義もね。大義ですらある」

五条は「ねぇよ。非術師殺して術師だけの世界を作る!?無理に決まってんだろ。できもしねぇことをセコセコやんのを意味ねぇっつーんだよ」と返す。夏油は「傲慢だな。君にならできるだろ、悟」と言う。

「自分にならできることを他人には『できやしない』と言い聞かせるのか?君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?」と夏油が言う。

五条が「何が言いてぇんだよ」

夏油は「もし私が君になれるのならこの馬鹿げた理想も地に足が着くと思わないか?生き方は決めた。後は自分にできることを精一杯やるさ」と返す。五条が夏油に攻撃する構えを放つと、夏油は「殺したければ殺せ。それには意味がある」と言う。五条は夏油に攻撃を放つことができなかった。

私に従え、猿共。五条は夜蛾に「何故追わなかった」と聞かれると、「それ聞きます?」と返す。五条が夜蛾に「先生俺強いよね?」と聞く。夜蛾は「あぁ生意気にもな」と答える。が、五条は「でも俺だけ強くても駄目らしいよ。俺が救えるのは他人に救われる準備がある奴だけだ」と言う。

夏油は孔時雨の紹介の元、宗教団体の元に来ていた。

孔が「表向きは居抜きみてぇにしてるがな、嫌か?」と聞く。夏油は「いや、呪いと金が集められれば何でもいいさ」と返す。夏油は各支部長、代表役員、会長、その他太客が揃う壇上に出ていく。

夏油が「今この瞬間からこの団体は私のモノです。名前も改め皆さんは今後私に従って下さい」と言うが当然ながら反対多数だった。「困りましたね。そうだ、園田さんよろしければ壇上へ」と言うと、園田を呪霊で圧死させていく。

そして、「私に従え、猿共」と言い放つ。五条悟はまだ幼き伏黒恵の元を訪れていた。

第79話『これからの話』

五条悟は幼き伏黒恵に話をしていた。

五条悟が「君のお父さんさ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど僕が引くレベルのろくでなしでお家出てって君を作ったってわけ。君、見える側だし持ってる側でしょ。自分の術式にも気付いてるんじゃない?」

「禪院家は術式大好き。術式を自覚するのが大体4〜6歳。売買のタイミングとしてはベターだよね。恵君はさ、君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードなんだよ。ムカつくでしょ?で、そのお父さんなんだけど僕がこ」と言ったところ

伏黒は「別に。アイツがどこで何してようと興味ない。何年も会ってないから顔も覚えてない。今ので話は大体分かった。津美紀の母親も少し前から帰ってない。もう俺達は用済みで2人でよろしくやってるってことだろ」と返す。

伏黒の返答を聞き「君はどうしたい?禪院家行きたい?」と五条が聞くと、伏黒は「津美紀はどうなる?そこに行けば津美紀は幸せになれるんか?それ次第だ」と返す。五条は「ない、100%ない。それは断言できる」と答える。

伏黒が五条を睨むと、五条は笑いながら「オッケー、後は任せなさい。でも恵君には多少無理してもらうかも。頑張ってね」と言う。

そして、「強くなってよ、僕に置いていかれないくらい」

場面は2018年10月19日の現在に戻る。五条が目を覚ますとそこには虎杖、伏黒、釘崎の姿があった。伏黒が「何笑ってんスか」と言うと「別に」と五条が返していく。

呪術高専の内通者。庵が虎杖たちを呼び、「五条から内通者の話は聞いてるわね。多分呪詛師と通じてるのは2人以上。1人は学長以上の上層部。コッチは私じゃどうしようもない。もう1人その上層部に情報を流してる奴がいる。それが今回の標的。まだ容疑の段階だから捕縛後尋問します」と伝える。

釘崎が「で、京都の誰ですか?私達東京側に頼むってことはそういうことでしょ?」と言うと、庵は「内通者は」と言いかける。場面は三輪がメカ丸の所に顔を出すところに移る。

三輪が「ノートの提出今日までですよ」と言う。メカ丸は「スマン三輪、少し寝ル。ノートは机から勝手に取ってくレ」と言い応答がなくなる。三輪は動かなくなかったメカ丸をつつきながら「本当に寝た。メカ丸本人ってどこにいるんだろう」と考えていた。

場面は再び庵たちの元に戻り、庵は「この地下にメカ丸本体与幸吉がいます。あの子が怪しいんじゃなくて誰も怪しくないから消去法でメカ丸なの」と伝える。メカ丸の傀儡操術の傀儡の操作範囲は天与呪縛の力で日本全土に及ぶ。庵が「登録してない傀儡があれば内通者としての仕事はいくらでもこなせるかもね」

虎杖が「そう!?あの人結構目立つと思うけど」と返すが、庵は「傀儡が蝿や蚊のようなサイズだとしたら?」と言いながら与がいる部屋の前にやって来る。

虎杖が扉をぶち破るがそこには与の姿はなかった。与が本当にいる場所には夏油と真人が現れた。

真人が「もう敵なんだからちゃっちゃと殺しちゃおうよ」

夏油は「私達に協力し情報を提供する。その対価として真人の『無為転変』で体を治す。そういう縛りを私達は彼と結んでいるからね。殺すのは治した後だ。彼には渋谷でも働いてほしかったけど仕方ないね」と言う。

与が「京都校の人間には手を出さない。先に縛りを破ったのは貴様らだろう」と言うが、「やったのは花御だもーん。八つ当たりはやめてほしーなー」と真人が返す。

与が「呪霊と議論する気はない。さっさと治せ、下衆」と言う

真人が「勢い余って芋虫にしちゃいそう」夏油が「他者間との縛りは自らが自らに科す縛りとはわけが違う。その違いの1つに罰の不確定さがある。自分の中の縛りは破った所で得たモノ、向上した能力などを失うだけだが今回は駄目だ。縛りを破った時私達にいつどんな災いが降りかかるか分からない」と言い、真人が無為転変で与の体を治していく。

そして、与と真人らとの戦いに突入していく!?

まとめ

特級呪具「天逆鉾」が五条の首を横から切り裂く伏黒パパ。その効果 発動中の術式強制解除。五条悟が扱う術式「無下限呪術」は自身の周りに「無限」を作り出し、基本的にこの術式が発動している間は五条悟に触れることすらできません。

それは人外の身体能力を持つ伏黒甚爾であっても同様で、五条悟を倒すには「無下限呪術を解いた瞬間を狙う」しかありませんでした。特級呪具・天逆鉾(あまのさかほこ)は『発動中の術式を強制解除する』という極めて強力な性能を持っている。

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