あらゆるモノがインターネットにつながることによって、全業界のタテの壁が崩れ去り、フラットに開かれた社会が誕生した。これからは、業界の壁を軽やかに飛び越える「越境者」にこそ、チャンスがあるという。「越境者」に必須となる能力が、次から次に好きなことをハシゴしまくる「多動力」だ。
修行や下積みなど、苦しいことを我慢して行うという美学から、日本人は解放されたほうがよい。寿司職人が修行に何年も費やすのは、貴重な時間の無駄遣いでしかない。現に、大阪の「鮨 千陽(ちはる)」の土田秀信店長は、専門学校で3カ月寿司づくりを学んだだけで、開店からたった11カ月にして『ミシュランガイド京都・大阪2016』の「ビブグルマン」部門に選ばれるという快挙を成し遂げた。
【多動力】要約
【多動力】あらすじ
今後は業界の壁を軽やかに飛び越える「越境者」が求められる。越境者に必要なのは次から次に好きなことをハシゴしまくる「多動力」である。
多動力を発揮するには、何か一つのことにサルのようにハマり、飽きたらすぐに次に移るとよい。「原液」のように濃厚なコンテンツを生み出すことで、それに熱狂した自分の分身が勝手に仕事をしてくれるようになる。
人生に目的はいらない。ワクワクすることにハマれば結果はあとからついてくる。
【多動力】目次
第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
第2章 バカ真面目の洗脳を解け
第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
第4章 「自分の時間」を取り戻そう
第5章 自分の分身に働かせる裏技
第6章 世界最速仕事術
第7章 最強メンタルの育て方
第8章 人生に目的なんていらない
【多動力】今すぐできるマインドと行動
- 自分にしかできない仕事以外は、他人に思いっきり任せよ
- 手抜きをする
- 目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行く。
- 見切り発車でも、不完全でもいいからとりあえずやってしまって
- 一つのことに徹底的にハマってみよ
- 飽きたらすぐに捨てる
- 「嫌なら辞める」ができるようになるだけで人生は一気に変わる
- 仕事がデキる人は「レスが速い」
- 時間を短縮するよりも、やり方を一工夫しストレスがかからないようにする
- 「十分な睡眠」と「ストレスのない生活」
【多動力】感想
カルピスの原液を作るのがホリエモンこと堀江貴文の仕事であり、その仕事を薄めるのが他の人に投げて圧倒的な時間を手に入れるのがホリエモンの仕事術だ。彼の仕事術にはこれまでの経営者のマインドやノウハウを詰め込んだものに違いない。
そのうえで彼は本にして伝えている。なので彼の原液カルピスをそのまま飲むことができる。身体には悪いかもしれないがその原液を行動力で薄めていこう。そして自分のエネルギーにして自分のモノにする。これがホリエモンの仕事術を血肉する方法だ。