TOEIC® Listening and Reading Test(以下、TOEIC)において、スコアを左右するのがリーディングセクションの時間配分である。
TOEICリーディングセクションの時間配分
TOEICリーディングセクションは、Part5(短文穴埋め問題)、Part6(長文穴埋め問題)、Part7(長文読解問題)の3パートに分かれる。受験者は75分間(= 1時間15分)の制限時間を好きなように配分。
TOEICリーディングの時間配分の目安
Part5 (短文穴埋め問題) 10分
Part6 (長文穴埋め問題) 10分
Part7 (長文読解問題) 55分
Part5(短文穴埋め問題)を解く目安は10分間。設問数は30問。単純計算すると、1問あたり20秒あたり。
Part6(長文穴埋め問題)を解く目安は10分間。4つの空白のある文章が4セットある。単純計算すると、1文章あたり2.5分、1問あたり37.5秒。
Part7(長文読解問題)を解く目安は55分間。シングルパッセージは29問を25分(1問あたり約51秒)、ダブル・トリプルパッセージは25問を30分(1問あたり約72秒)で進める。
TOEIC Part5の解き方
TOEIC Part5は設問のタイプによって、語彙問題、品詞問題、前置詞問題、接続詞問題、動詞問題、代名詞問題、比較級問題の7パターンに分類される。解き方としては、文章からヒントとなる言葉を見つけることが重要。
・文章のなかにヒントとなる言葉を見つけること
・空欄の前後というより、文章全体を把握すること
知っている単語が多ければサクッと答えることができる。語彙問題に関しては、単語を覚えることが一番の対策といえる。
・語彙問題に関しては、ボキャブラリーをしっかり増やすこと
・接頭語も知っておくと、わからないときに役立つこともある
TOEIC Part6の解き方
TOEIC Part6の問題数は16問でリーディングセクションでは一番問題数が少ない。Part6は、Part5(短文穴埋め問題)とPart7(長文穴埋め問題)を足して2で割ったような形式で、Part5からPart7へ行く準備をさせてくれるような問題。
多くの方が疑問に思うのは、「文書を全部読むべきか?」それとも「選択肢を先に見て、文書を全部読まずに解くべきか?」。この疑問に対する私の答えは「文書は全部読む」。そして文章は全部読みある程度内容を頭に入れたうえで、Part6型問題(文脈問題)を解く。空欄が含まれる文を読むだけでは解答を見つけることができない問題のため前後の文を読むことが必要。
TOEIC Part7の解き方
TOEICの試験本番でpart7の問題を「全て解ききること」を目標として設定し、勉強することが大切。part7で出てくる文章の種類は3種類あり、シングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージと呼ばれている。
TOEIC part7長文問題の解き方の流れは下記の3ステップ。
- 各文章のインストラクションからすばやくテーマを把握する
- 文章全体を見て概要をつかむ
- 各設問と選択肢を読んで文章中から答えをさがす
part7の各文章の最初に、その文章がどのような文章であるかを紹介するインストラクション(紹介文)がある。インストラクションの文末には「advertisement(広告)」や「e-mail(Eメール)」といった単語が書かれており、その箇所を見ると何について書かれた文章なのか(文章のテーマ)がすぐにわかる。
TOEICリーディング上達のポイント・コツ
英語学習はいろんなサイトやコンテンツを多読するよりも1回の精読、清聴が圧倒的に重要。公式問題集1冊を、下記の流れで2週間ほど何度も繰り返し練習するだけでいいでしょう。
発音を練習する
英語の発音を勉強するということは、ネイティブスピーカーがどうやって英語の音を出しているのか理解するということ。英語の音の出し方を理解すると、英語の発音でこれまで聞き取れなかったものが、どうやって発音されたのかわかるため、頭の中で英語の音と単語が紐付いている。
「発音⇔英語の音と単語の紐づき」ができることで英語のリスニング力が飛躍的に高まる。英語を文字ではなく音とイメージで紐付けることができるようになる。英語の音で聞いたものを日本語ではなくダイレクトに英語でイメージに変換することができるようになる。
リスニング中に日本語に変換していて英語を聞き漏らしたり、文字では理解しているけどイメージできなかったりといったことがなくなり、日本語をリスニングするように英語をリスニングすることができるようになる。
英語の音⇔イメージとの直接紐付けの第一歩として、発音の練習は非常に重要である。
リスニング英語を聞いて音読
発音練習ができ発音記号や音変化はもう完璧にできるようになる。そうすればリスニング力が上がるでしょう。例えば海外英語のニュースを聞いたり、セリフの多い洋ドラマを字幕なしで見るのもあり。ニュースやドラマを日本語字幕なしで見ましょう。
基本的に英語を見てイメージにして頭に叩き込むことが重要。
ネイティブスピーカーの英語をリスニングしてイメージできないポイントを割り出し、イメージできなかった場面の音を丁寧に聞きながらイメージで覚える。イメージで覚えたら英語の文章を音読することが大事。
終わりに
リーディング力アップには英語を多く読む「多読」が非常に重要だということがご理解できたと思う。それに加えて「楽しむ」ということが重要になってくる。楽しみながら読むことでリーディング力が更にアップすることが脳科学的に証明されているからである。
常に毎日一定時間英語に接する機会を心得ること。そのうえで長期的に毎日10分を継続した方が英語力は鍛わる。英語は重要なことは先に、説明はあとに書かれていることを理解しておくと読みやすくなる。英語でもスキャニングやスキミングができるようになるとリーディング力の幅が広がる。
英文を読むときはパラグラフ毎のトピック・センテンスとディスコース・マーカーに注意しながら読むことだ。導入・メイン・結論というパラグフラフの並びにも意識すると早く正確に読めるようになる。